本日はMilton Nascimentoの「Minas」
1975年にEMIからリリースされた
MiltonNascimentoの70年代を代表する傑作で、
ルーツであるミナス地方の民族音楽をより深く追求した名作。
このアルバムを聴くと懐かしく、童心に帰るような感覚を
起こさせる素晴らしい内容の作品。
MiltonNascimento は1942年にブラジル、リオ・デ・ジャネイロに
生まれた作曲家、ピアニスト、ヴォーカリスト。
15歳でギターを学び、60年代の中頃にリオでサンバ・カーナ・カルテットに
加入し活躍、1966年に「Cancao do Sal」をElis Reginaが取り上げてヒット。
第2回リオ国際歌謡祭の作曲部門で入賞し、作曲家として注目を浴びます。
1967年にはリオで行われたソング・フェスティバルで「Travessia」を歌い、
上位入賞をします。同年に1stアルバム「Milton Nascimento」をリリース。
69年に渡米し、A&Mで「Courage」というアルバムを録音します。
1972年にはLo Borgesと双頭名義でアルバム『Clube Da Esquina』を発表し、
ミュージシャンとしての存在感を示しました。
1974年のスイス・モントルー・ジャズ・フェスティバルへ出演したMiltonは、
そのままL.A.へ向かいWayne Shorterの
「Native Dancer」のレコーディングに参加します。
これが大きな転機となり、Milton Nascimentoの名が世界中の音楽ファンに
認知されるようになります。その勢いで制作、リリースされたのが今日紹介の
名作『Minas』となります。
ブラジル音楽の源流、故郷ミナス・ジェライスに立ち戻った
内省的なメロディが美しい作品で、
前2作では当時の政治的側面からの影響もあり、
陰影のある重厚なサウンドと歌声が目立つ作品ですが、
打って変わって優しく美しいメロディが特徴の作品です。
様々なジャンルで得た経験からロック、ボサノヴァ、ジャズ、ラテン、
アバンギャルドなどあらゆる音楽が融合しながらも自身のルーツ音楽で
まとめており、一貫した空気を持っている不思議な音楽です。
BetoGuedesやBorges一家、Toninho Horta、Wagner Tiso、Novelliなど、
参加しているミュージシャンのそれぞれの色もうまく混ざっており、
唯一無二の世界、音楽が広がります。
6曲目「Ponta De Areia」は、彼の代表曲でヴァージョンも多数ありますが、
本作収録のヴァージョンが崇高すぎて、泣けてきます。
MPB黄金時代を代表する超名盤かつ大傑作アルバムです。ぜひ。
本日のご紹介は「quotidien」
弊社取扱のフランス生産と同ブランド名で日本生産のボディに
プリントしたプリントTシャツは昨年同様にお取扱いをさせて頂いております。
近年のサイズ感に合わせて、今期も修正したボディーにしており、
より着やすく、サイジングも程良いものにしております。
9つのプリント柄と6色ボディで展開しております。
丸胴ボディで昨年と同様の価格で致しております。
こちらはまだしばらくオーダーを受け付けておりますので、
ご興味がございましたら、ぜひ宜しくお願い致します。